「地域医療」と「街づくり」 京都、山科から新しい時代を創る。
ご挨拶
いま、日本は時代の転機を迎えています。少子高齢化の進行と同時に過去の右肩上がりの時代に作られた道路、鉄道、上下水道、公共施設などの社会インフラの維持が難しくなっているのです。「病院」もそのひとつです。
こうした時代のあおりを真っ先に受けるのが、「地域」とそこに暮らす「住民」であることは間違いありません。「洛和会ヘルスケアシステム」は、医療と介護を両輪にして、地域を「面」で支えてゆく役割を使命としています。それと同時に、これからの医療は、「街づくり」と直結しているというのが私の考えです。地域の高齢化を考えると、これからの街のデザインを考える上でも、病院などの医療施設が街の中心になる可能性があるからです。そこで設立したのが「一般社団法人洛和まちづくり財団」です。広く社会課題を解決するために、地域の防犯、防災、高齢者支援、地域交流などを通じて、地域社会を支えたいと考えています。
私は、この「地域医療」と「街づくり」という切り口で、山科から京都を、京都から日本を大きく成長させ、次世代を担う仲間を育てたいと思っています。
地域にどんな貢献ができるか__。
そう考えた時にまだまだ地方には手つかずのことが多すぎます。「AI」「ツーリズム」「若者支援」「農業」「住宅」などなど……。私は医療従事者に限らず、こうした地域の社会課題を解決したいと思う熱意のある人のネットワークのハブになりたいと考えています。もちろん、熱意さえあれば、属性も世代も関係ありません。新しい時代という名のブルーオーシャンに一緒に漕ぎ出してみませんか。直面する課題は確かに深刻ですが、やれることは無限にあります。祖父、父の代から引き継いだバトンを、確実に引き継ぎ、そして地域で生きる次世代に繋いでゆくことが、私の使命だと考えています。
矢野 裕典
経歴
矢野 裕典Yusuke Yano
医師
洛和会ヘルスケアシステム 理事長
医療法人社団洛和会 理事長
社会福祉法人洛和福祉会 理事長
学校法人洛和学園 理事長
一般財団法人洛和まちづくり財団 理事長
らくの助ファーム 代表
地域医療連携推進法人 Just2Ys League 理事
NPO法人VHJ機構 常任理事
京都私立病院協会 理事
1981年 京都市下京区生まれ。ノートルダム学院小学校/西大和学園中学/高等学校を経て、帝京大学医学部に進学。医療、介護の現場で働いた後、2019年、洛和会ヘルスケアシステム 副理事長になる。2022年、父の後を継いで洛和会ヘルスケアシステム 理事長に就任。YouTubeをはじめとするSNSで経営トップ自ら発信する広報活動が評価され、病院広報アワード2024において初代経営者部門大賞を受賞する。趣味は読書。
| 1981年 | 矢野家の長男として生まれる。実家は祖父が開設した「矢野医院」という診療所の4階だった。小学生の頃、祇園祭の山鉾巡行には欠かせない「お稚児」の大役を経験する。 |
|---|---|
| 1994年 | 奈良の進学校として知られる西大和学園中学校に入学。学校の敷地内にある「青寮家」という寮での生活が始まる。バスケットボール部、柔道部に所属。成績不振が原因で、中学3年生の頃に不登校がきっかけにひきこもりを経験する。父から買ってもらった「ウィンドウズ95」を使って、インターネットの世界に没頭するようになる。 |
| 1998年 | 西大和学園高等学校に編入。バンド活動に熱中する。高校2年生で生徒会長になる。読書が好きで、作家の中谷彰宏氏やワタミ株式会社創業者の渡邉美樹氏などが書いた本を読みふける。医療グループ徳洲会創設者の徳田虎雄氏の生き方に影響を受ける。祖父、父の背中を追って医師になることを決意し、医学部受験を志す。 |
| 2001年 | 帝京大学医学部医学科に入学。東京での一人暮らしをスタートさせるが、成績不振もあって順風満帆とはいかず、卒業までに13年を要する。在学中に、当時、奈良選出の国会議員だった田野瀬良太郎氏の事務所でインターンを経験する。 |
| 2014年 | 医師国家試験に挑戦するも不合格。3年の国試浪人を経て、4度目の挑戦で第111回「医師国家試験」に合格する。 |
| 2017年 | 帝京大学医学部付属病院溝口病院に入職。翌年、介護の現場を勉強するため「特別養護老人ホーム四天王寺たまつくり苑」に入職する。 |
| 2019年 | 父から「病院に戻ってこい」と言われ洛和会ヘルスケアシステム副理事として入職。新型コロナウイルス感染症対応に奔走する。また医療業界の日常的な人材不足を解消するため、「福利厚生日本一の病院」を目指し、副業・兼業の全面解禁、同性パートナーシップの導入など働き方改革に着手する。 |
| 2022年 | 洛和会ヘルスケアシステム 理事長に就任する。コロナの経験を踏まえ地域医療と共に、本格的な街づくりに貢献することを決意する。 |
| 2024年 |
矢野裕典さんを応援します
中谷 彰宏
作家
人生の遠回りをしながら、人間にとってもっとも大切な仲間との出会いを得た
矢野君との出会いは、彼が大学生の頃に私が主宰する「中谷塾」の門を叩いたのが最初です。彼は自身の著書の中でも書いている通り、医学部卒業に13年、国試浪人に4年かかっています。良い意味で「諦めの悪い人」なんです。普通の人であれば、疾っくの昔に諦めていますよ。何事も続ける。諦めない。本当に素晴らしいことだと思います。
何より、その経験が今、病院経営にものすごく生きている。病院に来る人は皆、なにがしか心に痛みを抱えています。そういう人の気持ちが若い頃に挫折を経験した矢野君には分かるんですね。「医療」という分野に携わる人には、エリートコースをそのまま来た人が多いですから、矢野君の経験は極めて貴重なんです。
そして、最後に矢野君はただ「遠回り」をしたわけではないということです。その間に医療関係者だけでなく、本当に多くの異業種の人に出会っているのです。そして、素直にいろんな人の良いところを吸収している。私も吸収された、まさにそのひとりです。そんな彼が、世の中のために良いことをやろうというのですから、私もその仲間に入って応援しようと思っているのです。
田野瀬 良太郎
学校法人西大和学園会長
経営者としての『幅』を生かして、次世代の京都のリーダーになってほしい
矢野理事長は、私が設立した西大和学園中学、高校の卒業生です。高校時代には生徒会長になって、本当に活発に活動をしてくれていました。腰が軽くて、フットワークがいい。何を頼んでも迅速に処理をしてくれるんです。今では6千人のスタッフが働く医療法人をお父様から引き継いで、その理事長として先頭に立って活躍されています。医療法人の運営だけでなく、街づくりという広い視点で福祉や次世代のリーダーの育成に尽力されています。
とにかく経営者として、活躍の幅が広い。しかもこれまでにない視点で、次から次にいろいろな施策を打ちされている。いま、日本社会は少子高齢化がどんどん進んでいて、地域に非常に厳しい状況の中にありますが、彼ならこの時代を拓く、京都のリーダーになってくれると思っています。
YouTubeチャンネル
私のもう一つの情熱である「京都・山科の街づくり」にフォーカスしています。
洛和会ヘルスケアシステムのパーパスである「やさしい社会を創造する。」という目標のもと、地域の皆さまとともに活気ある未来のやさしい街づくりを目指し、さまざまな活動を発信していきます。